ユーザ体験を重視する開発

Life is beautiful: もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..

Appleとの違いは、押したいポイントが機能かユーザ体験かという違い。このエントリを見て、以前イケアに行った時にAppleのやり方に似てると感じたのを思い出した。

イケアでは商品をリビング、ダイニング、子供部屋、書斎といった部屋を模して家具を展示している。人が住む空間を想定し、この家具に囲まれてどんなライフスタイルを構築するのか、店舗を訪れた客にイメージさせる。こんな生活はどうですか?そのためにこの家具を使ってみてはいかがですか?と提案するタイプの展示をしている。

一方、他の家具屋は、家具が種類ごとに並べられて、生活の空間、生活の一部として家具を見せようとはしていない。店員に聞けば、その家具がいかに優れているか説明してくれる。まるで中嶋さんのページに描かれたi3001の機能一覧のように。

Appleとイケアのやり方はユーザ体験を重視するという点で共通している。

Apple製品は、新しい未知のエキサイティングな体験をユーザに与える事を売りにしている。だから製品開発にあたっても必要以上にスペックにはこだわらない。まず、ユーザにどんな体験をさせたいのかというコンセプトを考え、そのコンセプトを実現する機能を考え、ハードウェアを作る。AppleiPhoneで携帯電話を再定義するといったのは、そういう開発姿勢の表明に他ならない。