言葉は伝わらない。それはもう驚く程に伝わらない。
そうして伝わらないと何故か受け手側が悪いとされ、能力不足と批判されるのが日本的コミュニケーション。だからお互い分かったフリをして、後で痛い目を見る。
同質性を背景にした暗黙の了解への依存や、馴染のないものを拒絶する気質から、異文化コミュニケーション能力が極端に低いのも特徴。
だからこそ、そのほんの僅かな隙間の先にある幸福を求めて、我々は必死に「少しでも理解してもらえる言葉」を捜そうとしてあがくべきなんだと。伝わらないことを承知で千、万の言葉を積み上げるべきなんだと。
そうやって辛抱強く言葉を重ねるヒトが増えれば、世界はもう少し住みやすくなるかもしれないですね。