日本のITに思うところをダラダラ書いてみるテスト

山手線の中吊り広告からドア横まで、全てSAPの広告になっていたことに気づき激しく鬱になった。ただでさえ鬱なのにオフの時にこんなもの見せないで欲しい。

SAPというのは企業の経営効率化、改善のための資源、情報を統合的に管理するERPパッケージと呼ばれるソフトウェアらしい。と、そういう自分も何のこったかさっぱり分からんのだが、要は企業向けのソフトウェアということ。そんなものを電車で広告する戦略は1エンジニアにすぎない自分には分からんな。

システムエンジニアにもそれぞれ守備範囲があり、SAPを扱うことを専門とするエンジニアもいる。SAPのことは何も知らないが、他所様の作ったソフトウェアに大きく依存するような技術を身につけたいとはあまり思わない。こういっては失礼だが単純につまらなそうだから、というのがその理由。だが、SAPのような大きなソフトウェアに寄りかかっている方が、明日はどっちのオープン系技術者なんかよりも安定しているのかもしれない。知らんけど。

言ってることが矛盾してるが、安定とは言っても、オープン系エンジニアもSAP技術者のようなプロプライエタリエンジニアもあまり差がないようにも思える。食いはぐれることはなくても、未来はない。日本のITビジネスモデルは既に破綻しかけているからだ。

日本のIT業界の主流、SIと呼ばれる仕事は、オープン系にせよプロプライエタリにせよ、他所の誰かが作った技術を組み合わせて、これをソリューションと称して売っている。ところが、そんなことはどこのSI会社も似たようなことが出来る。否、他所の技術に依存している以上、似たような事しかできないのだ。よって、ソリューションビジネスには価格以外の競争力が無く、より利益を上げる為にはエンジニアを安月給で長時間労働させるしかない。これが現在の日本のIT業界の主流であるソリューションビジネスモデルの限界だろう。