小笠原諸島西方沖地震M8.5

はい、みなさん巨大地震ですよ。

M8.5という数字にも驚きですが、今回の地震震源はなんと地下590km。

実は、小笠原や鳥島の近くではこのような地下深くで大きな地震がよく発生します。最近では2012年の1月1日に鳥島近海の地下390kmでM7.0の深発地震が発生しています。東日本大震災の翌年の正月早々で、多くの人が初詣している時間帯だったので覚えている人もいるのではないでしょうか?

小笠原近海では、太平洋プレートがフィリピン海プレートにぶつかって沈みこんでいますが、東北沖と違って沈み込み始めの浅い場所では大きな地震があまり発生しません。なぜ浅い場所で発生しないのかよくわかりませんが、プレート同士の摩擦が大きいアスペリティと呼ばれる場所が少ないのでしょう。その代わりにプレートは形を保ったまた地下深くまで潜り、プレート先端とマントルとの押し合いによってプレートの先端に亀裂が入って大きな地震が発生するそうです。

小笠原の地震で関東が大きく揺れるのは、沈み込んでいる太平洋プレートが小笠原から関東近海まで続いているためです。太平洋プレートは非常に硬く、地震波をよく伝えるため関東で強く揺れるのです。このような震源から大きく離れた強震域を異常震域と言います。