似非科学雑感

菊池先生のコメントを文章に起こした人がいるようだ。グッジョブ!!
http://d.hatena.ne.jp/f_iryo1/20061221/shiten
似非科学関連のエントリがタケノコのように乱立している。全然まとまらないが気になったページに関する雑感など。

一つ提案がある。「ここまでなら信じてもよさげリスト」というのを、科学者一同で作ってみたらいかがだろう。
(中略)
重要なのは、「正しい答がほんのわずかだけ入っていて、あとは間違った事の論破」ではなく、「仮説でもいいから答らしいものも余さず書く」こと。科学的には、これはきしょい。しかし科学者の言う事に人々がもっと耳を傾けるには、そうした姿勢も必要なのではないのだろうか。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50721940.html

小飼氏の言う「よさげリスト」は、菊池氏の言う単純な二分であり、それは科学ではない。きしょい。手法的には疑似科学のそれと全く同じである。しかし、この毒を持って毒を制する手法こそ効果のあるものだろうと、otsune氏が11月11日のエントリで触れている。

やって効果の高い事は客観的で追試可能な正しい実験ではなく、耳心地の良い言葉を使った「反洗脳」だ。
http://www.otsune.com/diary/2006/11/11/1.html#200611111

ところが…

あと物理学者の田崎さんの長文を、素直に納得して読めるぐらい読解力のある子供や教師であれば、そもそも「水伝」みたいなトンデモ実験の悪用に騙されないよなぁ。という根本的なツッコミもある。
http://www.otsune.com/diary/2006/11/11/1.html#200611111

身もふたもないセルフツッコミだが、確かに。
http://ameblo.jp/shitsugen-dainagon/entry-10021840004.html
「ここまでなら信じてもよさげリスト」なんてものが無くても高校までの知識があれば十分「ここまでなら信じてもよさげ」という判断を下す事はできる。それができないというのは教育の失敗だろう。
洗脳されている人もいる。
http://jukoudou.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_0160.html
反洗脳も楽ではなさそうです。
疑似科学疑似科学として成立してしまう最大の要因は、一般人がマスコミ、広告業界に対してナイーブすぎるという亊と、マスコミ、広告業界が疑似科学に対してナイーブすぎるという亊。NHK以外のマスコミが菊池氏のような正論をまじめに採りあげられることはないだろうし、今後も視聴率のために似非科学の宣伝を続ける事だろう。