一円玉は拾うべき

「1円を拾うとき、2円のエネルギーがかかるらしいよ?」一円玉を拾うのに、それ以上の労力を消費するんだったら、それは得なのか、損なのか。う〜ん、セコいけど考えてみよう。

1円と、1円を拾うのに必要なエネルギーの価値や質を考慮する必要がある。

1円は1円の価値があるものと交換できるが、1円を拾う2円のエネルギーで2円のものを買う事はできないだろう。1円を拾う2円のエネルギーを2円以上のお金に変換できれば拾うのは損。しかし、1円を拾うのに必要な2円分のエネルギーを2円以上のお金に変換できるかといえば、必ずしも変換できるとは限らない。そして1円を拾うのに必要な2円のエネルギーは、何もしない場合でも同じだけ消費される。人間はじっとしているだけでもカロリーを消費するのだ。よって多くの場合、拾った方が得。

この議論にはエントロピーという概念が抜けている。お金をエネルギーとして見るのであれば、お金のエントロピーは非常に低く、ものすごい有用なエネルギーなのである。エネルギーを考える時、エントロピーを考慮しないと答えを間違える事が多い。