満員電車という欠陥社会システム

でも多分そんな指摘はとっくにされてるんだろうから、それでもこうなんだから、どうなの?どうしようもないの?アレって。

……こういう考えを広めようとする人は消えてほしいなー。個人でやるぶんにはいいけどさー。 早出しても給料でないんだから。会社が始業時間を遅くするか、鉄道会社が混雑を解決すべきなんだから。 「現状解決しない問題なんだから、自分でどうにかするしかないでしょ。いいアイデアじゃん。君も実践しなよ」とか言うドヤ顔オヤジは勘弁だわー。

これ見て「システムの不備を個人の努力でなんとかするのが日本で、それは日本人チームプレイが極めて下手糞だから」のような話を読んでえらく納得したことを思い出したが、どこのブログだったかな。

あ、これこれ。

おれは思うのだが、日本人というのは、ステレオタイプな日本人像とはまったく異なり、組織やシステムの不備や怠慢を、個人個人の優れた能力と自己犠牲で切りまわしてきた、世界にも稀に見る“個人プレイ”が得意な民族なのではあるまいか? “和を以て尊しとなす”という言葉を、誰よりもはきちがえてきたのは、当の日本人なのではないかと、最近切に思うのだ。

満員電車なんて全員が同じ時間に移動するという、明らかに社会システムの欠陥なんだけど、ほとんどの企業や教育機関には始業時間をずらして解決なんて発想はまず無いな。構成員がどんなに苦労しても朝一にみんな会社に揃っている運用する方が大事だから。というよりも構成員の苦労なんぞノーコストだと思ってんだろうね。

学校なんかは「我が校では満員電車による痴漢被害から生徒を保護するため始業時間を遅らせます」とか言っちゃえばいいんだよ。でもそんな意見はふざけた意見として黙殺されるのがオチで、大抵システムの問題を個人の問題に帰結させて、問題を解決する気なんかない。満員電車や痴漢対策よりも、みんな揃って朝イチに学校、職場にいるべきという欠陥システムの方が大事なんだな。