優秀な人はいりません

「まず10年間は泥のように働いてもらう。その中で周囲を思いやる力をつける。次にマネジメントの勉強をして,最後の10年はマネジメントを大いにやってもらう」

当たり前だけど、現場で優秀な技術者がマネジメントに秀でているとは限らないんだよな…。ところで「思いやる力」って何ですかね?

「数として欲しいのは,金融システムなど企業の大型システムに従事する人間。こういった領域では,個人の能力よりは業務ノウハウが重要。プログラマとして優秀であっても,業務を理解しないと,よいシステムができない。技術だけを評価して処遇することは企業としては難しい」と答えた。「天才プログラマのように技術を極めるのであればそれを生かす道に行くべきであって,企業に入って大型システムを開発するのはもったいないか向いてない」

自分もSIerにいた時に面談で技術力は評価の対象ではないと上司から断言されましたが、業界の重鎮様も優秀な人間は要らないと言い切ってますよ。すごいですね。

「コンピュータ・サイエンスの学科を増やさないと問題は解決しない」

技術力に意味が無いなら、コンピュータ・サイエンスをしっかり学んだ学生はますます離れていくだけだと思いますが…

技術に興味ない人間が技術者を目指そうなんて思わないんだよ。技術が好きだから技術者を目指すのに、そういう人たちに向けて「技術なんてどうでもいい」と言って、あまつさえそんな態度で人を集められると勘違いしている人間が「周囲を思いやる力」なんて仰られるのだから失笑してしまうな。