1/3の構図で大事なこと

http://www.designwalker.com/2007/08/portrait_photography.html

1/3分割構図は基本ですが必ずしも万能ではありません。これでいつも良い写真が撮れるわけではないです。基本だけではどれも絵はがきのような似たり寄ったりな写真ばかりになってしまいます。

1/3の法則のもっと重要な要素は、中心人物の背景となる空間で何を表現するか、という事です。1/3の法則で人物を撮るときには、二枚目の写真のように目線の先の空間を空けますが、あえて背中の空間を広くとって、そこに人物の心情を投影、表現するのも絵として面白いと思います。

時には1/3を捨てる勇気も必要です。主題をど真ん中に置くのはダメ構図の典型と呼ばれますが、素晴らしい写真には人物を画面の中心に置いた写真も少なくありません。また、グラビアのように奇麗なお姉さんを奇麗にとりたいならば、構図よりもまずスタジオで撮影するのが一番でしょう。