それは洗脳だ、陰謀だ

最上の日々

悪者:この世界は腐っている。この私が一度無に還して、\nそして秩序と美しさと「やさしさ」に満ち苦しみの無い新しい世界を創造するのだ、フハハハハハ・・・

主人公:そんなことはない。この世界には小さな美しさや愛や希望がある。そして私達は努力することでよりよい未来を作り出すことができる。

イヤーボン。

みたいなやり取りがマンガやアニメの終わり直前のクライマックスによくあるパターンなんだけど、なんつーか、これってどう言うことなのだろう?

こういう主人公側の現状肯定が大衆娯楽の黄金パターンであるということは、つまり大衆は(口では不満たらたらだけど)現状に満足していると理解していいんだろうか?分からない。

それらは全て政府の陰謀である。まちがいナイ。現状を変えようとする意思、革命思想は為政者にとって非常に都合の悪い思想だ。現在、様々なメディアを通し「革命、変革なんて頑張っちゃってダセせよな。平凡な日常、現実が一番大切だよな」というメッセージが広まり、国民の間でコンセンサスとなっている。しかし、これは、現状を肯定し、現状を守ることを良しとする思想を植え付け、反政府的な動きを予め封じ、国民を押さえつけようとする政府のキャンペーンなのだ。

彼ら政府にとって、特に下流階層に多く受け入れられているアニメ・ゲームなどは重要な洗脳メディアなのだ。これらの層は本来、現状に強く不満を持ち革命の原動力となる層である。政府はこのような層をアニメによって洗脳し、萌えによって骨抜きにすることに成功したのだ。アニメだけではない。ヲタク層以外にも電通等の広告メディア、テレビ、マスメディアをコントロールすることで現状を肯定するメッセージを日本国民に幅広く伝え、政府基盤の安定を守ろうとしているのだ。セカチューなどはその最も成功した洗脳メディアである。国民は自分たちが自分達で現状肯定することを選んだと思っているが、すべては政府による洗脳の結果であり、すべては政府のためなのである。

我々はこのような洗脳行為を一刻も早く中止させるために全ての旧来のメディアの解体を要求し、日本国政府に対して謝罪と賠償を要求するものである。

まあ、冗談はともかく、最近のクリエイターやらアーティストやら作家やらと名乗る連中の作るモノはどいつもこいつも現状肯定のメッセージばかりで非常につまらない。そんな平凡なメッセージを作品に込めて何がしたいのだろう。革新性の無いアート、表現に何か意味あるの?